あまねの心理師への挑戦

現在放送大学で心理学を学んでいます。 メンタル心理カウンセラー取得。上級心理カウンセラー取得。

心理士とカウンセラー。

あまねです。

 

今回は、心理士さんとカウンセラーさんの違いについてお話します。

 

日本語と英語の違いなのでしょうか?

そもそもとして、その名乗り方から違います。

 

私はカウンセラーです。

認定を受けている通信教育のカリキュラムを学び、試験に合格したから名乗れます。

しかし、この「認定を受けている」というところが問題です。

 

カウンセラーになりたいと思ったとき、ネットやフリーペーパーなどで調べますよね。

沢山の名前の学校(通信教育含む)が出てくると思います。

どこの学校に通えばよいのか、まず悩みますよね。

私は、金額とお手軽さで選びました。

なんというか、一言でカウンセラーと言っても、その学校のカリキュラムにはとても大きな差があって、もちろん金額も大きな差があって、名乗れるカウンセラーとしての肩書も違います。

 

何でこんなことになっているのかというと、「基本的に決まりがない」からです。

カウンセラーは、民間資格です。特に学歴も関係なく授業を受けることが出来ます。

そして、多くは「実技」がないままの資格取得になります。

私の所は、実際にカウンセリングを行っている所をDVDで「見て」勉強でした。

なので、実際にカウンセラーとしてお仕事をされている方の多くは、実際にお仕事を始めてから学ぶことが多くなると思います。

 

カウンセラーになるのは簡単。なってからが大変なのです。

傍に頼れる先輩がいれば、相談もできるでしょう。

しかし、カウンセラーの多くは「個人経営」です。

店舗を構える人もいるし、ネットや電話を使用して自宅で行う人もいます。

人それぞれに仕事が出来るのです。

 

一方心理士ですが、通常病院で勤務してる人が多いのではないでしょうか。

複数の病院を掛け持ちしてるという心理士さんも珍しくありません。

私たちが普段病院で出会うカウンセラーと言われる人は、大体が

臨床心理士」さんです。

大学院まで勉強をし、試験に合格して得られる「資格」です。

カウンセラーと比べても、その勉強量は幅の広さも奥深さも桁違いです。

実際に私が勉強していてそう感じます。

臨床心理士は、その名の通り、「臨床」をする「心理士」さんです。

患者さんの様子を観察し、話を聞き、主治医や看護師さんと連携して治療に当たります。

その中で、研究をして、論文も書き、精神医療に貢献しています。

 

また、2017年より新たにできた「公認心理師」ですが、この資格は心理学初の「国家資格」です。

やっとできたか!ってくらいの国家資格です。

精神医療については、日本は遅れてますね。患者数は多いのに。

 

公認心理師も、大学院まで勉強をして、試験に合格して得られる「資格」です。

臨床心理士さんから公認心理士さんになった人も多いようです。

私もお話を聞く機会があったので、お話をさせてもらいました。

 

国家資格ということで、今までは医療現場中心だった職場環境が、あらゆる場所に広がったということです。

私がお話を伺った方は、「現場」が一番大切と思っている方で、

臨床心理士の時は、束縛が厳しく、やりたいことが思うようにできなかったと言っていました。

今は、スクールカウンセラーとして、中学校で勤務しています。

念願がかなったと喜んでいます。

 

ここで話を戻します。

今出たスクールカウンセラーも、民間レベルの資格はあるのです。

精神医療のカウンセラーと名の付く資格は山ほどあります。

すごく限定された資格が多いのです。

うつ病カウンセラー

・マタニティ―カウンセラー

・カラーカウンセラー

等など・・・。

取得できないほどたくさん出てきます。

 

ここで、気をつけておかないといけないのが、

「国家資格だから安心」

民間資格だから不安」

ということではないということです。

 

大学院を卒業して心理士になった人は、それこそ深くて広い知識と経験を持っています。

一方で、狭い限られた部分のみをカウンセリングすることを選んだカウンセラー(専門カウンセラー)の人もいます。

カウンセラーで広い分野をこなすことは不可能に近い行為です。

多分、どこのカウンセラーさんも、専門にするジャンルを明記しているはずです。

 

うつ病専門

・家庭問題専門

PTSD専門

 

といった風に。

そう考えると、なんだか弁護士さんみたいですね。

得意分野を発揮する職業なんですね。

 

なので、逆に「なんでもお気軽にご相談ください」と明記してあるカウンセラーさんは、ちょっと心配になります。余計なお世話かもしれませんが。

 

というわけで、心理士さんは病院勤務が主なので、自分でカウンセラーさんを選ぶことはできないと思います。

でも、個人経営のカウンセラーさんは、自分の悩みに応じて自由に選べるので、しっかりと考えて相談するようにすると良いかと思います。

 

最後に。

カウンセリングは、資格で良しあしが決まるものではありません。

相性もあるでしょう。その時のタイミングもあるでしょう。

合わないと思ったカウンセラーさんだった場合は、その旨をきちんとカウンセラーさん、または主治医に伝えましょう。

人間対人間です。

自分に合わなかったカウンセラーさん=レベルが低いというわけでもありません。

 

カウンセラーさんは、アドバイスも指示もしません。

あなたのお話をしっかり聞き、同調し、一緒に悩み考えていく「バディー」の存在です。

「バディー」を信頼して、一緒に問題解決に取り組みましょうね。

 

読んでくれてありがとうございました。