錯覚を楽しもう。
あまねです。
大学の課題の提出と、自身の体調不良でなかなか更新できませんでした。
今日は「錯覚」です。
やっぱり心理学の基本には、「見ること」があるんですね。
まずは、下のイラストを見てください。
誰でも知ってる「ルビンの壺」です。
あなたにはどう見えたでしょうか?
この1枚のイラストには、2種類のイラストが描かれています。
①壺の絵(中央の黒い部分)
②向かい合っている人の横顔(白い部分)
です。
このイラストがなぜ誰でも知っているくらい有名なのかというと、
凄いんです。内容か。濃いんです。
1.どちらかしか見えない
1つ目の凄いところです。
壺を見ると、横顔が見えない。
横顔を見ると、壺が見えない。
1枚のイラストなのに、同時に2つのイラストを認識することが出来ないのです。
壺と横顔が描かれているのは分かっているのにです。
なぜ、同時に見ることが出来ないのでしょうか?
2.必ずどちらかが背景になってしまう
そうなんです。
壺を見ると白い部分が背景として見えてしまい、あたかも逆光を浴びているような壺の輪郭しか見ることが出来ません。
また、横顔を見ると、壺の部分が背景になり、黒い背景に正面から光が当たっている人の横顔にしか見ることが出来なくなってしまうのです。
壺と分かっているのに背景になる。
横顔と分かっているのに背景になる。
1枚のイラストの中に、これで4枚のイラストが含まれていることになります。
3.白い部分が背景になる不思議
最後の凄いところです。
何故、横顔が背景になってしまうのか?です。
壺の後ろは私たちからは見ることが出来ません。
イラストなので当たり前ですが、このイラストを見て、壺の後ろ側を考えたことはありますか?私はありませんでした。
それなのに、私たちは壺を見た時、壺の後ろも「白い」と思い込んでいるのです。
だから、横顔が見えずに、左右の横顔が1枚の白い壁のように見え、
壺の背景となってしまうのです。
いやぁ~。奥深いですね。
ただ、1枚のイラストの中に2種類のイラストが描かれているだけではなく、
様々なトリックが隠されているこの「ルビンの壺」が、シンプルでありながらも
誰もが一度は見たことがあるくらい有名な錯覚の代表作であるのも頷けますね。
というわけで、今回は「ルビンの壺」をテーマにお話をさせていただきました。
最後に。
以前、色は物に反射した光の波長で見えるというお話をしましたが、
それは人によって見え方が異なるともお話しました。
その時は紹介できなかったのですが、「青とゴールドのドレス」の写真を下に貼っておきます。
あなたは何色に見えましたか?
読んでくれてありがとうございました。