オペラント条件付け。
オペラント条件付けって、聞いたことはありますか?
心理学の専門用語です。
聞いたことがない人でも、実は身近にあるんです。
初めはマウスの実験でした。
小さな箱にマウスを入れます。
闇雲に箱の中を動き回るうちに、マウスはボタンを見つけます。
そのボタンを押すと、エサが出てくる。
何度かその行動を繰り返すうち、マウスはエサが欲しくなったらボタンを押すということを覚えます。
この実験は、「スキナー箱」という有名な実験です。
この、ボタンを押すという行動を、オペラント行動と呼びます。
オペラント行動は、動物に限らず、人間も日常生活の中で知らずのうちに行っています。
例1
スーパーに買い物に来た親子。
子供は欲しいお菓子の前で親におねだりをしています。親は子供のおねだりを断ります。
すると子供は駄々をこねます。泣いたりします。
そうなると、困った親は仕方なく子供の要求を受け入れて、お菓子を買ってしまいます。
子供は、駄々をこねればお菓子を買ってもらえると学習し、毎回親を困らせらせるようになってしまいます。
駄々をこねるという行動が、オペラント行動です。
例2
通勤通学の時、電車やバスを待っているときです。
待っている間、バスや電車が来る方向を見たことはありませんか?
まだかなーって、何回か見たりしませんか?
この行動も、オペラント行動です。
例3
お料理をしている時。
お鍋の中身や、オーブンに入れたお料理を覗きに行きませんか?
タイマーを使っていたとしても、気になってちょこちょこ覗いちゃいますよね。
そう。これも、オペラント行動なのです。
例4
ギャンブルです。
これが1番厄介なオペラント行動です。
パチンコは、確率で当たるか当たらないかわかります。でも、いつ当たるのかはわかりません。
ただ、当たったときのことを学習してしまうと、いつかは当たるという考えが、オペラント行動を引き起こします。やめられなくなってしまうんです。
オペラント条件付けについて、簡単にお話しました。もっと知りたい方は、ネットなどで簡単に調べられますので、該当サイトをチェックしてみてください。
オペラント条件付けは、身近な心理学ということを知っていただけたでしょうか。
逆に、オペラント行動を消去する方法もあるのです。ただ、自分自身の力ではなかなかできることでもありません。
特に、ギャンブルに熱中してしまう方には、専門の医療機関での治療が必要となるでしょう。
あえて、専門用語を使わずに書いてみました。わかりにくい部分もあったと思います。
できるだけ、わかりやすく心理学を伝えていけたらな、と、考えながらいつも書いています。
質問などありましたら、わたしの答えられる範囲でしたらお答えします。
読んでくれてありがとうございます。